第28話

本当に梅田がいるか半信半疑だけど…行くしかない。そして、面会できると言われて落胆した。本当なんだ…。


「面会に来てくれるなんて驚き」


梅田…?こんなに老けていたんだっけ…?


「梅田がいなくなって驚いてた…」


「驚かせた?それで?うちの事務所の人たちは会社辞めてくれてるわよね?」


「…そうみたい」


「よかった。ここよくわかったね。さすが由良〜」


「梅田は…無実だよね?」


「…え?…知らないの?もう私の罪は確定してる」


「梅田がそんなことするわけない」


「そんなこと?…どんなこと?由良、…説明して」


「どうして…せっかく社長になって」


「そのまま返す。由良はどうしてあーんなに有名だったのに、落ちぶれた?最初からいい会社に入って、ちやほやされて!私は?私だけなんであんな目に?ねぇ!」


梅田がいきなり立ち上がって、隔たりを叩いた。


「あんたは小暮くんに選ばれた!私は選ばれなかった!」


梅田はすぐに、近くにいた人らに取り押さえられた。


「私の顔?ねぇそうなの?顔がよくないって?由良はいいよね!美人で!」


「梅田、落ち着いて。有太がなんなの…」


「見下すな!このクソ女!」


「面会終了です」


呆然とした。

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