東京面接
第12話
社長の旦那が、なぜか社長になった。しかも、カメラマンの小暮くんの友人らしい。小柄で、女みたいな顔して、デザイナーの足助さんの親戚とか?はぁ、こんな人と話すことなんてない。
「旭川さん、私は先日沖縄に面接に行きました」
「なんですか?それが」
面接と関係ない。しかも面接する意味はなんだ。
「話し合った結果、あなたのやっていた採寸の仕事は、元奥様にやってもらうことになりました」
「は?沖縄の話はなんなんです?」
「わからないんですか?」
「脈絡ない話ですね」
「あなたのやったことは知ってますよ。裁判をしてもいいですけど、あなたのご家族のことを考えて、このような結果になりました」
「はぁ?俺がなんです?なにをしたって?」
「わからないんですか?」
「あなたは社長じゃない。部外者ですよね」
「いいえ。社長ですよ。確認したいのなら以原グループに直接問い合わせてみては?」
生意気だ。
「素人ですよね。社長は」
「ええ。ですが社長なので。私は仕事をしているだけです。では、もう結構です。
「はぁ!?なんの面接だよ。俺と何にも関係ない。仕事を邪魔しただけ」
「旭川さん、もう結構です。仕事にお戻り下さい」
クソ生意気だ!こんなやつ、絶対辞めさせてやる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。