第4話

「じゃあ小暮くんが責任を取ると?」


「それは…足助が取る。はー、まじだるー」


こんなに仕事させるなよ。藤原くんも沖縄に異動になったのに。何で簡単に異動させんだよ。あいつ結構仕事してたのにな。


「小暮くん、あの社長は経営などわからないはずだ。獣医だのなんだの言ってたからな」


「…足助は頭がいいんですよね」


「君の基準からではよくわからないな」


「…は?なんすかそれ!それは俺がバカだって?」


「失礼します」


うわ、事務員が帰ってきた。足助とともに。


「大騒ぎのようですね。では、長山さんには事務仕事はノータッチにしてもらいましょうか」


「どういうことですか…」


「あなたは、周りが見えていません。こちらの事務員たちが仕事を全て引き受けます。内容は大体わかったそうで、もうできるとのこと。長山さんには狛江こまえさんの撮影を担当してもらいますね」


「社長!どうかしてます」


長山さんは足助にはキレてるようだ。


「彼らはまだ…先程仕事を始めたばかりですよ?」


「長山さん。あなたに内部の資料を頼んだのに、結局提出して下さらなかった。それは、それどころではなかったんです。そう、優先順位がわからないんですよね」


足助は冷静に答えてる。怖いんだけど。

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