第2話

…この人たちは何者?

少しの時間でさっさと仕事を終わらせて、挙句の果てに、質問してくる余裕さえある。


「長山さん、休憩どうぞ」


いつのまにか昼。この人たち…慣れてる。自分が無能に思えてくるくらい。


はぁ…。


休憩室に行くと、小暮くんがいた。


「小暮くん、君の友人、どういう知り合いなのかい?」


「はぁ?足助あすけですか?あれは、姉の友達の弟なんで。別に友達ってほどではないですけど」


なぜかふてくされてる。


「長山さん、なんで俺も事務させようとしてるんですか?足助が午後から行けって」


「…それは聞いていない」


「…まじであいつなんなんだ」


それはこっちが聞きたい。そして、休憩を終えて戻ると、さらに仕事は進められていた。


「君たちも休憩を…」


「はい、ありがとうございます。それでは…」


部屋はいつの間にか整頓されている。私が汚していたということだろうか。すると、小暮くんがやってきた。


「休憩室になんかわらわらやってきた人たち、なんなんすか?挨拶されたけど、誰?」


「事務員らしい」


「はぁ?まじっすか。なら俺何すんの…」


すると、社長がやってきた。


「おい足助!事務員雇ったなら俺やらなくていいだろ!」


「…ふぅ。小暮くんは何も知らないんですね〜。あなたたちは、仕事をなんでもかんでも受けすぎでは?いったいなにに力を入れてるんですか?」


「お前何も知らないくせに!」


「先程資料頂きました。断ることも大事です。それが、長山さんにはできない。もちろん事務もね。最終判断は、小暮くんにしたいんだけど」


「はぁ?足助がやれ」


「もちろん俺も手伝うよ?でも詳しくわかるのは小暮くんでしょ。長山さんと協力してくれたら嬉しいんですけどね」


何を言い出すんだ。

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