第2話
…この人たちは何者?
少しの時間でさっさと仕事を終わらせて、挙句の果てに、質問してくる余裕さえある。
「長山さん、休憩どうぞ」
いつのまにか昼。この人たち…慣れてる。自分が無能に思えてくるくらい。
はぁ…。
休憩室に行くと、小暮くんがいた。
「小暮くん、君の友人、どういう知り合いなのかい?」
「はぁ?
なぜかふてくされてる。
「長山さん、なんで俺も事務させようとしてるんですか?足助が午後から行けって」
「…それは聞いていない」
「…まじであいつなんなんだ」
それはこっちが聞きたい。そして、休憩を終えて戻ると、さらに仕事は進められていた。
「君たちも休憩を…」
「はい、ありがとうございます。それでは…」
部屋はいつの間にか整頓されている。私が汚していたということだろうか。すると、小暮くんがやってきた。
「休憩室になんかわらわらやってきた人たち、なんなんすか?挨拶されたけど、誰?」
「事務員らしい」
「はぁ?まじっすか。なら俺何すんの…」
すると、社長がやってきた。
「おい足助!事務員雇ったなら俺やらなくていいだろ!」
「…ふぅ。小暮くんは何も知らないんですね〜。あなたたちは、仕事をなんでもかんでも受けすぎでは?いったいなにに力を入れてるんですか?」
「お前何も知らないくせに!」
「先程資料頂きました。断ることも大事です。それが、長山さんにはできない。もちろん事務もね。最終判断は、小暮くんにしたいんだけど」
「はぁ?足助がやれ」
「もちろん俺も手伝うよ?でも詳しくわかるのは小暮くんでしょ。長山さんと協力してくれたら嬉しいんですけどね」
何を言い出すんだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。