フラワー・ラフワー

えいみ

事務員

第1話

新社長は、社長の旦那である。彼はいきなり面接をやって、どういうわけか、交友関係などを聞いてきた。前職は、動物病院の研究職で、カメラマン小暮こぐれくんの友人。謎な人物だ。

ここ何日か、面接をやっては午後からは勝手にスタジオなどを徘徊している。そして…事務所に誰か知らない人たちを連れてきた。


長山ながやまさん、こちらの人たちを事務員として雇いました」


何人もいるんだが…。


「ここは、こちらの方に任せて、長山さんにはカメラマンに戻って頂きたいです」


「ちょ、ちょっと待ってください!いきなり…その方たちはすぐに仕事できるんですか?」


「もちろん、引き継いでもらってからですよ。覚えはいいと思いますので、ご心配なさらず。では、後はよろしくお願いします」


説明なしに置いて行った。戸惑っているかと思ったのだが…


「早速仕事を手伝わせてください!お願いします」


若そうな青年たちは、やる気があるようだ。


「社長の知り合いか何か知りませんが、簡単な仕事ではないですよ」


「はい。教えて下さい」


謙虚な連中のようだ。ここを手伝ってくれていたカメラアシスタントの子はスタジオに戻して…早速手伝わせる。

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