12 草原スライム討伐再び
昨日、大剣術の特訓を終え、私は翌日から普段通りにギルド受付業務へと戻っていた。
特訓で獲得したスキル群は、
【初級大剣術S】。
初級大剣術を習得した証。
初級大剣術を行う際に大幅な技量補正を受けられる。
【中級大剣術S】。
中級大剣術を習得した証。
中級大剣術を行う際に大幅な技量補正を受けられる。
【上級大剣術S】。
上級大剣術を習得した証。
上級大剣術を行う際に大幅な技量補正を受けられる。
【特級大剣術S】。
特級大剣術を習得した証。
特級大剣術を行う際に大幅な技量補正を受けられる。
大剣術の特訓で得た最大の成果がこれだ。
なんと上級のさらに上、特級の大剣術スキルをSランクで獲得することに成功した。
鑑定時には何級の大剣術か判別できなかったが、エルミナーゼさんがそれほどの使い手であるということなのだろう。また私にとっても、鑑定で上級の更に上を見るのは初めての経験だ。
ミサオさん含めて、彼女たちは一体何者なのかが更に気になり始めた。
【初級風魔法S】。
初級風魔法を習得した証。
初級風魔法を行う際に大幅な効果補正がかかる。
【中級風魔法S】。
中級風魔法を習得した証。
中級風魔法を行う際に大幅な効果補正がかかる。
【上級風魔法S】。
上級風魔法を習得した証。
上級風魔法を行う際に大幅な効果補正がかかる。
【無詠唱魔法S】。
無詠唱で魔法を発動できる。
そして初めて得た魔法。
風魔法スキルを上級まで獲得することに成功している。
攻撃魔法としては中級のウィンドカッター。
そしてエアストリームとウィンドカッターの複合魔法の成果だろうか、上級風魔法スキルを獲得している。
更には無詠唱魔法スキルまで獲得。
初めての魔法系スキルとしては上々の成果と言えるだろう。
【神速S】
身体強化と上級風風魔法の移動補助を用いた複合スキル。
音よりも速く、見るよりも速く動けるようになる。
最後に神速スキルである。
風魔法の複合魔法と身体強化を同時に発動することで得られた複合スキル。
私はこのスキルと特級大剣術を得られた事で、戦闘力が格段に上昇したと自覚している。
得たスキル群を思い、にへらっと口元が綻んだ。
「セーヌさん、何か良いことでもあったのですか?」
リエリーさんが受付にやってきて私に聞いてきた。
「いえ、中々良い戦闘スキルを得られたものでつい……」
「へぇー。それは凄いですね。おめでとうございます」
「ありがとうございます。よければ明日またスライム討伐でも」
「良いですね! 楽しみにしています」
受付へと来たリエリーさんは私から今日の依頼達成報酬を受け取り去っていった。
神速スキルを使って、草原スライムの大量討伐依頼をすれば格段のスピードで依頼がこなせる。
この間までお世話になった恩返しができる気がした。
∬
翌日。リエリーさんとの約束通り、草原スライム討伐へと赴いた私。
「私はあそこからあちらまでの範囲を討伐するので、リエリーさんはこの辺りをよろしくお願いします」
「えっ」
私が指定した範囲にリエリーさんがぽかんと口を開ける。
「まぁいいから見ていてください」
私が少し胸を張ってそう言うと、リエリーさんは「はぁ、お任せします」と納得行かない様子だった。
私は自分の受け持ち範囲に到着すると、大剣術の成果を確かめる為にまずは一匹の草原スライムに大剣を振るった。
身体強化しての一撃に耐えきれなかったのか、草原スライムは一撃で弾けとんだ。
よしっとガッツポーズをすると、私は神速を発動。
次から次へと草原スライムに一撃を放っていく。
途中、狼と猪を何匹か相手にすることになったが、それらを切り倒してもお構い無しで私は草原スライム討伐を続けた。
神速による風元素の暴力の反動で辺り一帯は暴風に塗れ、穏やかだった草原はその様相を完全に戦場へと変えていた。
そして小一時間ほどで、私は担当範囲の草原スライムを狩り尽くした。
「セーヌさん……一体全体なにがあったんですか!?」
リエリーさんは私の戦闘力が上がったことにとても驚いていた。
「いえ、ミサオさんの知り合いのエルミナーゼさんに大剣術を教わりまして……」
「な、なるほど。それにしても凄まじい速度ですね……風元素が荒れ狂ってましたよ……」
「お騒がせしました……」
その後、リエリーさんと二人で用意した試験管が足りなくなるまで草原スライムの分泌液を拾い集め。ついでに猪の毛皮、猪肉と狼の毛皮をゲットすることに成功した。
リエリーさんには解体方法などを教わり、更にはナイフスキルを教えてもらった。
【大きな猪の毛皮】。
かなり大きなさらりとした猪の毛皮。
等級値80。
【猪の毛皮】。
さらりとした猪の毛皮。
等級値25。
【猪の肉】。
新鮮な猪の肉。
等級値20。
【黒狼の毛皮】。
黒い狼の毛皮。
等級値30。
【解体技術S】。
野生動物などの解体を行えるようになる。
【初級短刀術S】。
初級短刀術を習得した証。
初級短刀術を行う際に大幅な技量補正を受けられる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます