第1話
小学校5年生の頃からの幼馴染みはもう一人いて、それがたまちゃんだった。
たまちゃんとあたしとねずっちは、同じ勉強仲間だった。
たまちゃんは、学年で4番目に成績がいい。
たまちゃんは、志望高校どころか、大学まで決めていた。
行きたい高校はあたしとねずっちとは違う所にはなるけど、行きたい大学はあたしと同じ。
ねずっちは、たまちゃんのことが好きらしい。
だけど、告白できないでいる。
理由は、いじわる組からたまちゃんを守るためだった。
市江ちゃんは、寅野君と同じ高校に行きたいらしいけど、彼は男子校に通いたいみたいだから、中学の卒業までには付き合おうと必死になっている。
いじわる4人グループは、リーダーが苺 市江ちゃん。
二人目は川上 一江ちゃんが、ねずっちのことを好きで、たまちゃんに嫉妬している。
三人目は、中西いちえちゃんで、牛縞君のことが好き。
四人目は、工藤イチエちゃんで、あたしの小学校4年生からの幼馴染みの
あたしに好意を持っていることが気に入らないみたい。
次の日に学校に行けば、たまちゃんもまたひどい仕打ちを受けていた。
机の上の落書きに「消えろ」と書かれていた。
また、一江ちゃんが書いたんだ。
たまちゃんは泣いていた。
許せないけど、どうすることもできない。
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