第5話
あたしは、ヒカリちゃまの黒い光を浴びてから、意識だけ思い出に飛ばされたのです。
それは、あたしの思い出したくもないような過去なのです。
あたしは、本当の両親の元に生まれたのです。幸せだったのです。
小学三年生になってから、不幸が始まったのです。パパちゃまとママちゃまが離婚したのです。
仲が悪いような感じには見えなかったけれど、離婚が成立していたのです。
親権は、ママちゃまに渡ったころから、悲劇は始まったとも言えるのです。
パパちゃまが漁師で、近所にパパちゃまの実家があったのです。
ママちゃまは農家で、家の近くにパパちゃまの実家があったのです。
パパちゃまの実家は、海と近くて、毎年、夏休みは祖父母の実家の近くにある海で、パパちゃまと一緒に遊んでいたのです。
あたしは、パパちゃまが好きで、ママちゃまは嫌いだったのです。
あたしは、
農家は野菜を耕すところというのもあって、あたしは野菜嫌いだったのです。
小学二年生の頃に、魔法の存在を知ったのです。
ちょうど、平仮名、片仮名、簡単な漢字と、自分の名前は漢字で読み書きできるようになったのです。
そしたら、魔法関連の絵本を読むようになって、
自分で絵を描いたりもするようになりました。
図工の絵具を使って、画用紙に絵を描くコンクールがあって、賞をとったこともあったのです。
題名は、「蛇黒神」。
この時は、あたしの空想上の生き物だったのです。
友達に「蛇黒神ってなあに?」と聞かれたところ、
「うーん、怪しい影かな」
あまり、設定とか考えたことなかったかもなのです。
ママちゃまは、姉のあいちゃまを可愛がるところが多く、あたしはすごく気がかりだったのです。
実は、パパちゃまは小学二年生の段階では本当のパパちゃまだけど、
ママちゃまは、パパちゃまの再婚相手で、
小学二年生の頃に離婚した本当のママちゃまの姉だったのです。
本当のママちゃまには姉が一人いて、それが姉のあいちゃまの本当のママちゃまで、
あたしとは血はつながっているけれど、本当のママちゃまではないのです。
一応、小学一年生までは、本当のママちゃまと暮らしていたのです。
本当のママちゃまと、本当のパパちゃまが親権で揉めた時に、ママちゃまが短時間勤務のパートだったために、親権がパパちゃまに行ったらしいのです。
そこで、長時間勤務のパートなら、話は変わっていたらしいのです。
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