エピローグ

エピローグ

「うっ、うぅ」

「柊斗、柊斗ぉ!」

 お母さんの声がする。

「柊斗、よかった。」

 お父さんの声も聞こえてきた。

「柊斗、生きててよかった。」

 梶井の声も聞こえた。全員が泣き声になっている。

 あの選択はあってたのか。僕はとってもほっとした。

 僕はベッドから起き上がり、泣き声の3人の元へ行く。3人は涙を流し始めた。僕は3人を抱き締めた。僕もつられて涙を流す。

「柊斗、いきなりホームから落ちて、気絶して、だけど怪我は擦り傷くらいしかなかったって。線路の間にいたから助かったって。奇跡が起きたの。」

 僕はわかっていた。それは奇跡ではなく、能力のお陰だ。

「1時間くらい気絶してて、本当に心配だった。」

 つまり、あっちの世界の思い出も、すべて1時間の夢の中だということだ。

「さあ、家に帰りましょ。」

 国王たち、元気にしてるかな。

 そんなことを考えながら家に帰った。

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探し物が得意な僕、ほぼ不死身になる @namm314

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