第一の指令と全く使えない支給品
「計六高原牧場にてモンスター出現。早く退治して来い!」
――奴隷かな?僕って。奴隷枠での入隊でしたっけ。口悪すぎない、
僕に支給された装備はたくさんあったが、その中での移動用のものはとてもお高いしっかり整備された公用車、その額三千万円――その中古、査定価格12万円。内装がとても汚く、そんなに整備もされていない、車内全体から腐ったコーラのようなにおいがする車が支給された。財政危ういのかな、この国。あの城にお金かけすぎて。指令があったので、渋々1秒で吐き気を催す車に乗ったが、アクセルやブレーキに足が届かない。急いで
徒歩で司令のもとへ向かい、そのことを伝えたが――司令の回答「気合で頑張れ」
――――だめだこの
(ちなみに、
本気で訴えた結果、修繕…ではない何かが入った。アクセルとブレーキの高さが木の板で底上げされた。また、修繕中にやらかしたのだろうか、シートベルトは切れ、窓はなくなっている。絶対危ない。ましてや僕はほとんど車を運転したことがない。安全性0%の車が誕生した。
ここで止まっていても
この国は結構古い建物が多いな、と思いながら運転していると、木の板が取れた。
もう操作が効きませーん。バイバイこの世界。多分死んだ後にまた死ぬって結構まれじゃない?なんてのんきなことしか考えられない。前回と同じようにもうすぐ気絶しまーす。大体、3、2、1、
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