北国
鈴音
音と色の世界
ぼふぼふ、ざくざく、ずるり。そんな擬音と共に私は雪の上を歩く。時折、ぱりぱりと氷を割砕く音も鳴ったり、どさどさ!なんて雪が屋根から落ちてくる音もする。そんな当たり前の雪景色を歩く私は、どんな擬音がついているのだろう?
雪に足を取られてよれよれよたよた、とか寒そうに頬を赤らめてふうふう息を吐くからぶるぶるとか。腰のところで揺れるカバンを見て、ふらふらぶんぶん。とかも可愛らしい。ざくざくぶるぶるぶんぶん。うん、とっても素敵な擬音だろう。
音だけじゃなくて、色も素敵なのが雪景色。1面銀世界なんて言うけれど、日光は少し黄色くて、ぽかぽかしてる。雪も、銀だけじゃなくて、日光を反射してぴかぴか綺麗な白い雪が姿を表すときもある。そこに、私の頬と帽子の赤がとっても目立って、寒々しい世界に彩りが入る。
そんなことを考えながら、積もり積もった雪を何とかしなきゃなぁ。って、スコップを手に取った。
北国 鈴音 @mesolem
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