第4話

と言う夢を陸が見た。目が覚め俺どうしたいんだろ?と自問する。


隣ではブスな30女がイビキをかいて眠っている。寝顔もブスだな。チーちゃんは寝顔は可愛いぜ。

ホント安っぽ。


俺何してんだよ…。

つくづく自分が嫌になる。


死んだ方が良いのかな!そしたらいつもの千鶴子の声が聞こえた。そんな事無いよあんたは他の誰にも持ってないモノが有るよ!ガンバレッ!

いつもの自分への声援を思い出し、少しホッとした。


俺はだあれも愛せないぜ。心の底の奥の方からそんな声が聞こえた。



俺は誰かを本当に愛せる日が来るのかな。分からないや。




料理でも作ろっかな!

陸、実は絵を描く事よりも料理を為ているときの方が楽しいと思っているし、たまあに千鶴子に食べさせると大喜びしてくれて嬉しい事がある。

がそれに気付いていない。



さあ何を作ろうか?

冷蔵庫を開ける。

と、きったなく食材が、食べかけだったり腐っていたり見るも無残だ。


コイツあのハンバーグこんなきったねえとこから作ったんだ。

ちーちゃんはちゃんとしてるぞ。

でも逆にこんなクズだらけのものの中から何か美味しいモノが出来るかもと思うと燃えてきた!


イヨシッ遣るか!                  まず埋もれたキャベツを見付けた。キャベツはこの時期甘みが出るから煮込みにしよう。

昨日の残りの合い挽き肉があった100㌘くらい。

これは肉団子にしよう。

端から白滝発見!良いじゃん。これも煮込みの具になる。


でも味付けの味噌か醤油が見付からない。

絶対、味噌はなくても醤油はあるはずだと探すも無い。


駄目だコリャ。


昨日の朝千鶴子に貰ったお金を手にしここから1番近いスーパーに行く。

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