葬式帰り

第1話

女「ねぇ葬式帰りだから、家入る前に塩撒こうよ」

男「俺は幽霊とかそういうの信じてないから」

女「ちょっと待って！　まだ家に入らないで。綾人の背中にヤバいものがついてるからちょっと塩撒くね」

男「え？　ヤバいものって何？　もしかして理沙って幽霊が見えるタイプの人なの？」

女「……ハハハ、そんなの見えるわけないじゃん。綾人の背中にデッカイなめくじが付いてたから、退治しただけだよ」

【ヤバい。塩撒いたけど、綾人のおじいちゃんの霊が全然消えないんだけど……。どうしよう】

男「梨沙ありがとう。それじゃ、塩も撒いたことだし俺は家に入るね」

女「待って。私、今日セックスしたい気分だなぁ。そうだ。今からラブホ行かない？」

【幽霊はエロいことを想像すれば消えるって聞くから、ラブホに行けばきっと消えるはず。それに、自分の家に幽霊なんて入れたくない】

男「いいね。久しぶりに行こうか」

男「久しぶりに梨沙とセックス出来て楽しかったよ」

女「ソウダネ。ワタシモタノシカッタ」

【いやいや、なんで1体しか憑いてなかったのに、ラブホを出たら5体に増えてんの。マジで意味わかんない】