青春の哀愁

saito sekai

振られた僕

クラスに実に素敵な帰国子女が転校してきた。なんとラッキーなことに、僕の隣の席になった。

英語の授業、バイリンガルの彼女の発音は、うっとりする程滑らかだ。それに聞き入る僕はあることに気が付いた。彼女の口臭が、ニンニク臭い…そうか、昨日彼女餃子食べたのかな?


初デート、僕は中華料理屋に誘った。「好きだよね、餃子?」


その後、すぐにフラれた。やはり恋の始まりに、ニンニクの話題はよくなかったらしい。「デリカシー」そんな言葉、後になって知った僕だった。

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青春の哀愁 saito sekai @saitosekai

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