第3話 平和思考

花の蜜を飲み干し、女王に誓いのキスをした魔王様……


それからと言うもの

頭の中がお花畑❀✿❀✿❀✿𓇬𓂂𓈒状態であった。


魔王様は、いつしか精霊達に

恋心を抱きつつも、ほんわかした

世界が自分の目指すべきモノで

あったんだと、

考え方まで変わってきた。


でも、、、何処か?違和感を拭えない。



魔王様は悩む。そして精霊界の

2番手に君臨するシャルルと会話をしていたのだが……。


『シャルルよ、私は可笑しいか?』

シャルルは首を傾げ

『どこがですか?』


魔王様は、話そうか話そまいかをしばし考え、シャルルに告げる。


『私は、魔王界の王だったんだ。そんな私が、今では花の蜜を呑むことが幸せに感じる。前はあんなに血の香りが楽しかったはずなのに……。』


シャルルは言葉を選びながらも

答えた。

『貴方は、ホントは心が優しい人なのではないですか?とても、私には貴方が魔王界の王だったとは思えませんが。戻るのも自由です。私は少しだけ寂しいですが』



下を向くシャルルに魔王様は心が動いた。味わった事の無い感情が

ふつふつと湧き上がってくる。



魔王様は、小さなシャルルに

目線を合わすかの様にしゃがむと


『私に……居て欲しい。そう言ってくれないか?シャルルよ。』


『私にはそんな権利ありません。それは貴方が決めること、私では……。』



パタパタとシャルルの羽根が動くと……飛び立とうとしたが

魔王様は止めに入った……。


『待ってくれ、シャルル。私はされた事はあるが君の様な美しい精霊に愛されたい。そう今は思っている。』


ふたりは……同時に

?どうしたい?』




見つめ合い、クスリと笑った。


いつしか精霊界でも、知れ渡るほどに、変化した絶世の美男子の

魔王様とシャルルは



お互いを愛し合う事を許される仲にまでなったのだが……?



◇◇◇◇◇◇



その頃……魔界では、魔王様の

お帰りが遅いと皆が怒っていた。



誰も暴動を押さえ付ける事が出来ずに、、、魔界はすさみ、


魔界では世紀末を迎えるほどに

最悪な状態に変わり果ててしまうのであった。

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