第6話 シタタル/服が濡れてしまった…拭かないと
○輝日東高校・校内・更衣室・午前中
七咲
「ふぅ……なんとか、やりすごせました……」
「先輩も大丈夫です……えっ!?」
「先輩、どうして服が濡れて……」
「あっ! プールから上がったままの私が抱きついちゃったから……ですね。」
「ごめんなさい、今すぐふきます!」
「いいえ、遠慮しないでください。そのままだと風邪をひいてしまいます。」
#タオルで服をふく、衣擦れの音。
「んしょ、んしょ……濡れて気持ち悪いですよね、ごめんなさい。」
「上半身は、これで……OKですね。」
「それじゃズボンも……《自分でやる?》。」
「ですから遠慮しないでください。私のせいなんですから。」
「あ~、ズボンも濡れちゃいましたね……」
「え? どうして背を向けるんですか? それじゃ拭けません。」
「《困る》って、濡れて困ってるからいま拭いてるんですよ?」
「ちゃんとこっち向いてください。ほら、腰のあたりなんか特に濡れて……」
「……先輩、その、腰のあたり……(小声で)ふくらんで……」
「し、仕方ないです! 生理現象ですから!(恥ずかしくて声がどんどん小さくなる)別に、恥ずかしがること、なんて……」
「(少しすねて)……やっぱり、塚原先輩みたいに大人っぽい人のほうが興奮するんですね。」
「そうですよね、私じゃ、やっぱり……」
#ここから七咲、意図的にそっけない感じに。
七咲
「……いえ、なんでもありません。」
「もう濡れてるところはありませんよね。」
「それじゃ、私は部活に戻ります。」
「お弁当、持ってきてくれてありがとうございました。」
#ぺたぺたという足音と共に七咲が立ち去る。
《第7話へ続く》
★mimicle(ミミクル)にて配信中★
『ASMRボイスドラマ アマガミ Vol.4 七咲逢編』(CV・ゆかな、CV・浅川悠)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます