(今)内閣は、法律の定めるところにより、その首長たる内閣総理大臣及びその他の国務大臣でこれを組織する。

　　②内閣総理大臣その他の国務大臣は、文民でなければならない。

　　③内閣は、行政権の行使について、国会に対し連帯して責任を負ふ。

(仮)内閣は、法律の定めるところにより、その首長である内閣総理大臣及びその他の国務大臣で構成する。

　　２内閣総理大臣及び全ての国務大臣は、現役の軍人であってはならない。

　　３内閣は、行政権の行使について、国会に対し連帯して責任を負う。

そう。万が一、この改憲案が可決された場合、日本には軍人が存在できるのです。物騒ですねー。

まあ、それはともかくとして、この改憲案の恐ろしいところはもちろん「現役の軍人であってはならない」という部分なのですが、まあ、ここまで根気よく読んでくださったかたならわかりますよね。

逆の状態なら合憲なのです。

つまり、退役した軍人なら大臣になれるのです。それに、大臣になれるくらい地位が高い人なら、自分が退役してる又は服役してる、という名目上の状態なんていくらでも変えられるわけです。

だから、実質これは軍人が政治家になることを認める条文です。すると、まあ、与党の方々が大好きな戦前の状態と同じようなことになるってわけです。

でも、そもそも僕は国防軍に関する条文反対なので、関係ないんですがね。

どういうことかというと、文民統制は戦争が泥沼化するのを防ぐためのシステムなので、そもそも軍を作らなければ、戦争をしなければいい話なんですよ。

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