47条
(今)選挙区、投票の方法その他両議院の議員の選挙に関する事項は、法律でこれを定める。
(仮)選挙区、投票の方法その他両議院の議員の選挙に関する事項は、法律で定める。この場合においては、各選挙区は、人口を基本とし、行政区画、地勢等を総合的に勘案して定めなければならない。
この条文の一番のポイントは、「総合的に勘案」なんですね。
最近政治関連のニュースで多いじゃないですか。「慎重に審議」とか、そういう内容のない、どうとでも取れるような言葉が。それと同じで、この言葉は政府のいいように法律を作っていいよ、ということになります。いや、言い方が悪いですね。与党の好きなように、です。
では、今与党が、特に自民党が大して人気でもないのに与党になっているのはなぜでしょう。それは、「一票の格差」が理由となっています。
現在、自民党は地方のインフラ(たとえそれが必要でなくても)の整備に多額の税金を注ぎ込んでいます。その成果もあって、地方の人口密度が低い地域では自民党を支持する人々がたくさんいます。
実際、国の政策によって作られたトンネルで生活が良くなったりしていますからね。そして、そういう小さな選挙区で自民党は大勝する。
こうして、皆さんが一度は聞いたことがあるであろう「一票の格差」をうまく活用することにより、自民党は人気を得ているのです。
ですが、現在、最高裁判所は「一票の格差」問題は違憲である、との判決を出しています。そして、それが是正されるとどうなるか。民意がより政治に反映されるようになります。
これは、国民にとっては良いことですが、自民党やその他与党勢力にとっては、自身の負けを意味します。
おわかりいただけたでしょうか。これが47条改正案が本当に意味するところです。
これで問題は終わりではありません。…いや、少なくとも僕はそうは思わないのです。
皆さん、選挙年齢が18歳に引き下げられたのは知っていますよね?では、あれってなんの意味があるか知っていますか?
これは僕の個人的な見解なのですが、これも自民党の人気をあげるための工作だと思います。今の若者は政治に興味を持っていない。それは誰もがわかっているはずです。なのに、なぜあえて選挙年齢を引き下げたのか。それは、若者が何の考えもなしに与党に票をいれてくれるからです。
「政治なんてよくわかんないなー…まあ、今のところ不自由ないし、自民党でいっか」
そういう輩が腐るほどいるのですよ。この国には。
いやね、こんだけ改憲案にいちゃもんつけて言うのもなんですが、政治家はいつの時代も変わらず腐ってるから、しょうがないと言えばしょうがない。
けど、今の日本の若者(まあ僕と同世代の人たちですが)は、あまりにも、考えがなさすぎると思います。
確かに、政治家もテレビなどの言論統制はしているし、政治に疑問を持たせないようにしているから、改憲案とかのことを知らない若者が多いのは別にいいですよ。それに、政治に関する話題はより、ゲームの話題のほうが面白いのもまだわかるし、興味を無理にもてとは言いませんよ。
でも、今の若者たちは、直接的に言うと(炎上するかもしれないが)、バカだ。
この言葉しか思いつかない。
…だから、お願いです。このままバカな若者にならないでください。
この作品はスマホから見てくださってる方も多いので、恐らく若い方も多いと思います。ですから、どうか政治のことに関して危機感を持っていただきたい。
僕は社会人にもなっていない若造ですが、はっきりとわかることがあります。
このままでは、この国は腐ってしまう。
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