spinoff-shiroirukav

カブヤ姫🌖

働（うご）け働（うご）け

稼（さわ）げ稼（さわ）げ

国王（カブ）

『いったい何（あに）をやっているんだ

どうなっているんだ。

この青（うつくし）い空（じゆう）を眺（かみし）める事（よゆう）もなく

この鳥（ひめ）のサエズリさえ耳（じぶん）に入（とりい）れず

まるで歯車（きかい）を押（まわ）し続（つづ）けるように働（うご）く民衆（ものたち）。

これがこれまでの王（せんぱい）が作（や）ってきた【形（けっか）】なのか』

混菜類種族（こんさいるい）の現（いまの）KAV(カブ)国王（おう）はうなだれた。

大臣（シロイルカブ）

『世界（いま）は移動伝達機（スマホ）の普及（ひろがり）が済（すす）んだものの、自分（みずから）で使（あつか）う方（ほうほう）を学（あそ）ばないので、その活用率（そんざい）は残念（むいみ）な数字（もの）である。』

白鯆蕪大臣（シロイルカブ）は

突拍子（なんで）もない返事（そぶり）をし、更（つぶさ）に続（ぶっちゃ）けた

大臣（シロイルカブ）

『国王（カブさま）、これが今（げんだい）の国民（みんな）のスタンスなのだ。だからこそ、立（ふるいた）ち上（あ）がる必要（いみ）があるのです』

大臣（シロイルカブ）

『国民（みんな）は豊（やすら）かな生活（くらし）の上（はいけい）に、

自身（じぶん）の夢（みらい）、幸（しあわ）せに対（たいめん）して

イキイキと想像（きたい）して暮（く）らし

自立的（おもうまま）に伝（だいじょうぶかい？とい）える行動（こと）が出来（かのうにな）る

そんな国（ひと）を、作（つくりまく）りませんか？』

大臣（シロイルカブ）

『正（あさま）しい知識（ほんと）を

正（やさ）しい伝達（いいかた）でもって

正（たの）しい行動（しごと）をする

その先（みらい）に未来（ゆめ）がある』

まだ幼（わか）い国王（カブおう）に向（む）かって

怪訝（なんかいや）そうな顔（うわめづかい）で大臣（シロイルカブ）はしゃべり続（かたりつづ）けた

国王（カブおう）

『簡単（しょーもないよー）なことさ、真似（コピー）すれば良（い）いのだ、こことは別（ほか）の世界（ばしょ）にジャースという星（せかい）があり、そこにも文明（わちゃわちゃやってるところ）があるという。』

国王（カブおう）

『衛生型偵察船（あおいほしのえいせい）ツキルナムーンを今すぐジャースに配備（ようい）、毎時毎日（いつも）向（ひざつ）き合（むかいあ）うようセットし片時（どんなとき）も観察（のぞき）を怠（やめ）るな』

大臣（シロイルカブ）

『しかし、突然（きゅうに）あんな物（の）が空（めせんのさき）にずっとあったら、さすがにおかしいですよ国王（ぜったい）』

国王（カブおう）

『大丈夫（そうかな？）、それが当（いきあ）たり前（ばったりでないくらし）の世界（よ）を作（つくりあげ）るのだ。

いずれジャースの民（ぞぞしゃちょうとか）が

ツキルナムーンに辿（ロケットに、の）り着（やって）きて、

その裏側（むこう）に我々（うちら）の

シンボル旗（マーク）を見（みてビビ）るまでには

まだまだ何千年（だいぶ）とかかるであろう』

大臣（シロイルカブ）

『かしこまりました、KAV国王（おう）、

それでは直（はやいう）ちに

princess Kavya計画（プロジェクト）として送（おく）り込（たの）みます』

----------------------------------------

それから数千年後（けっこうあと）の世（こどもたち）に

おとぎ話（のようなはなし）としてこの話（こと）は伝（けっこうしっかりつた）えられていく

ジャースの民（みんかんしゃちょうやダンサー）はロケットで

ツキルナムーンまで有人飛行（たび）し、

くまなく調査（リサーチ）するという

アップルオン計画（プロジェクト）の際（ひの、ゆうがたくらいに）、

裏側（むこーのほー）で基地（やさいとか）を構（ととの）える

KAV達（ら）の一連（しょくいんたち）と遭遇（ばったりあってしまった）。

そこに掲（ひろ）げられた旗（のぼり）に

模（プリント）されていたものを写（しゃめ）し、

持（も）ち帰（まいもど）ったが、

ジャースの民（いっぱんじんたち）には

まだ理解（よくはあく）する態勢（きもちとじょうほう）は整（じゅんびがおわ）っていない、

と上層部（プロデューサーら）により隠（ボツに）されてしまうのだった。

今回（これ）はその時（ひ）、模（コピー）された旗（のぼり）の模様（ロゴ）だ。

何（ふにゃっ）と、緊迫感（しんじつみ）の無（すくな）い、、、。

可愛（ととの）いすぎていて、

全世界（しょくん）に伝（い）えるタイミングが分（わ）からないではないか。

今（いまも）なおそのタイミングを待（ひたすらま）つ。

可愛（げんじつみのな）いカブのロゴを隠（だいじに）しつつ。

おとぎ話（ばなし）、カブヤ姫（ひめ）として伝承（はな）されつつ。