『グイン・サーガ』シリーズ

『アリババ』が本を読むことへの刷り込みだとしたら、このシリーズは『本を買い集めること』への刷り込みだと思います。

というか、このシリーズを一冊ずつ取り上げていったら恐ろしいことになるので(正伝149巻、外伝27巻、その他ハンドブックなどもある)シリーズでひとくくりにしました。

 

シリーズとの出会いは、高校の図書室。

それまでは文豪と言われる人たちが書いたものとか推理小説ばっかり読んでいたんです。

それも、たま~に親が古本市で数冊買ってくれるものとか、図書室で借りるばかり。

所有している本は少なかったんじゃないかな?

何年か持っていると捨てさせられたり、いとこにあげたり。

本棚は教科書と辞書しかないといっても過言ではなかったかも。

お小遣いも少ないし、今みたいにブック○フとかがあるわけでなし。

本は読みたいけど、所有するという意識には至ってなかったようです。

で、読み始めたきっかけは、別の本の貸出しの順番待ちしていた私に司書さんがふと「この本も人気よ」と薦めてくれたこと。

とりあえず貸出限度の2冊を借りて帰り……みごとにはまりました。

“おもしろい!早く次が読みたい!”

連日のように借りて帰っては読み続けてましたが、自分が思ったように読めるわけがない。

人気がある本だから順番待ちもあるし、貸出期限もある。

それに正伝は入れてくれてるけれど、外伝もあるらしい。

それも読みたいけど、司書さんに頼んでもだめって言われたし。

ある日、私は外出予定があるという母親に頼みました。

「お母さん、グインサーガの外伝の1・2巻を買ってほしい」

 

母親は、お願いを聞いて買ってきてくれました。

渡してくれる時に「お店の人に聞いて出してもらったけれど、変な本じゃないよね?」

何の事を言ってるんだ?普通の小説なのに……。

受け取って紙袋から出して納得しました。

表紙が……女性の上半身が布をまとってない絵柄なんですもん。

そんな表紙だなんて、思いもしなかったわ。

それ以降、おこづかいだったりお年玉だったりで少しずつ買い集め……続けています。

作者の栗本薫さまは数年前に病没され、その遺志を継いだ形で別の作家さんが話を紡ぎ続けて下さってます。

栗本さんの文体に近づけてくださってはいますが、微妙なニュアンスが異なっているのと(当たり前)、終焉をむかえないと?的な荒っぽいともいえる展開にイマイチ楽しめてないのが現状です。

……新刊が出るまでに年単位で待たないといけませんしね。

 

そういえば読み始めたころは、隣のクラスの子と「あのシーンがどうだった」「あの部分、大好き」とか、今でいう萌会話してたのを思い出しました。

なぜに隣のクラス?というのは、自分のクラスにはその本を読んでる子がいなかったからww(一応、進学クラスだったので課外授業も多く、読書に時間を割く子が少なかった」

あの子、今頃どうしてるかな~?名字しか覚えてないけど。

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