街の変化は
僕は魔王軍との戦いを終えて、帝都に向けて移動することになった段階で抜けることにしました。
念のため、パエルモ伯爵には緊急連絡用の魔道具は預けたままにしている。
まぁ、大丈夫でしょ。
僕
「じゃあ、ここで失礼しますね。」
アーサー
「ああ、協力に感謝する。
それと、パエルモを通る時にはアキラのところのメシを食いたい。
頼んでいいか?」
僕
「もちろんです。」
セージ
「うらやましい限りですな。
そうだ、
我々がバレティアに戻った時に慰労会を開く、そこで料理を提供してくれないか?」
僕
「いいですよ。
またバレティアに近付いたら鳥を飛ばしてください。」
パエルモ
「パエルモに戻ったらジョシュアたちの様子を気にかけてやって欲しい。
私の留守を任せているから、苦労しているやもしれん。」
僕
「わかりました。
まぁ、ジョシュア様は年齢の割にしっかりされてますし、ザバスさんもいますからね。
大丈夫だとは思いますけど。
一度、様子を見に行ってみますよ。」
パエルモ
「すまんな。」
僕
「それじゃ。」
僕はリターンポイントを使ってパエルモへ帰還しました。
久しぶりの我が家、、、
久しぶりじゃないね。
この前、ボゥに会いに戻ってきたし。
今の時間だと、営業時間を終えて片付けをしている頃かな。
僕
「ただいま。」
みんな
「「「おかえりなさい!」」」
みんな作業の手を止めて集まってきた。
ルーシュさんがアイラさんとマユラさんを呼びに別棟に走ってくれた。
アリエッタ
「戦争はどうなったの?」
僕
「もちろん連合軍の勝利だよ。
リズムリア王国軍もこれから帰ってくると思う。かなり時間はかかるだろうけどね。」
リィズ
「スキルの一部が失くなったと伺ったのですが、、、」
僕
「いくつかね。
でも問題ないよ。」
フィオ
「従魔たちは?」
僕
「テイムしている状態じゃなくなったけど、みんな今まで通り僕のところで過ごすって言ってくれてるから、特に大きな変化はないかな。」
アイラさんとマユラさん、ルーシュさんも合流。
僕
「マユラさん、お腹大丈夫?」
マユラ
「ええ、大丈夫よ。
出産に間に合って良かった。」
僕
「お店も特に変わりはない?」
カミラ
「お店、と言うよりも街全体に変化がございました。」
僕
「何かあったの?」
カミラ
「西側貴族の騎士団及び王国第2騎士団がドバン帝国に向けて出発した後、留守の間の治安維持という名目で第1騎士団から騎士が派遣されてきました。
更に領主の留守を補佐するためという名目で役人たちも同時に派遣されてきました。」
ルーシュ
「どちらも質が悪く、街の空気を悪化させています。」
カミラ
「第3騎士団が廃止された後、業務を第1騎士団が引き継ぎ、爵位を継げない貴族の子の受け皿という役割も引き継ぎました。
結果、第1騎士団の中に落ちこぼれの問題児が増え、それをこちらに厄介払いしたのでしょう。」
僕
「ひどいね。
補佐する役人の方は?」
ルーシュ
「役人の不足を補う為に大量登用した結果、こちらも問題児が大量に出ていたようです。
それを西部に押し付けたかたちです。
更に悪質なのがオチョロイ伯爵です。
オチョロイ伯爵が今、パエルモに滞在しています。
問題児たちが問題を起こす度に責任追及をジョシュア様にされているようです。」
僕
「うわ~、
そりゃひどいね。
パエルモ伯爵も心配されてたから、明日にでも様子を見に行ってみるよ。」
そんな話をしていると、
エマ
「あら~、
ちょうど良かった。
戻られたんですね。」
僕
「あ、エマさん。
珍しいですね、平日にこっちに来るなんて。」
エマさんも時々こちらには来る。
でも、休日にうちの女性陣とお買い物に行ったり、夜に一緒に飲んだり、という感じだ。
平日の昼間に来ることはあまりない。
エマ
「ええ、
大変なんですよ~。」
エマさんって、ゆったりしているから、大変な感じが出ないんだよな~。
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