第25話剣の修行2
野球部の監督のように帽子を被りファナリスはおっさん姿の一ノ瀬に尋ねる。帽子のつばを直す仕草をしながら。
「正直どうよ」
「基礎はは出来てきたかな」とおっさん一ノ瀬の言。こちらも野球部の監督のように帽子を被りつばを直す仕草をする。
「ニコから聞いてる?アイツの加護」
「あぁ、聞いた。母親と兄貴はかなり優秀な加護持ちだな。守りと拡散。一定以上の危害は無効に。そして、あらゆるものを拡散する力、防御面はかなりのものだろう」
「そうね」本人は自分にどれだけの加護と才能があるかは知らない。教えてないから。眷属になっても。
「だが、とんでもなく大変だ」
「真逆の様な加護」が翔にはある。本人の加護は
「凝縮とはね、かなりレアな加護だ。だが、それが悪い。魔力込めるのに苦労するし、扱い辛いだろうな」
「でも、使いこなせれば?」
「とんでもない力になる」
そう。とんでもない。相反すれば全く使い物にならない。正直ニコには可哀想だけど翔はリアルから旅に出ても教団か悪神に殺される。
でも、もしも、使える様に成長したら?少し震えるわね。
「どっちに転ぶかは賭けてみない事には分からんね」
そう言ってからおっさん一ノ瀬は翔の方に歩いていく。
「おらー、何休んでん?全力で魔力込めんかい。ハイ、構えて〜、込めて〜、斬る!!それ残り千回いったら走って斬る練習な~」
「おぉー。ニコー早く来てくれ〜」
「さて、どうなるかしらね」
そういってつばを直す仕草をしながら修行場から出ようとしたが、ニコが遠くから来るのが見えるので帽子を捨てて飛んでいく。
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