第23話剣の修行

「ハイ、走ってー。構えて、走ってー斬る」

「はぁはぁ」

次の早朝、イキナリやってきた爺さんに連れられ修行場に来ると爺さんがキリッとしたおっさんになり、見本を見せたと思うと、真似しろの一言。

そこからずっーと繰り返し繰り返し既に太陽が登ってしまった。

「あー腹減った〜」

限界で倒れた所で朝ごはんがようやく来た。

「おまたせ、翔。朝ごはん持って来たよ~」

「あ~、やっと食べれる」

「食べ終わったら、すぐ始めるからな〜」

「はいはい。爺さんも食べるんやよ」と知らないおばさんが爺さんだったおっさんに弁当広げてる。

「ふっふーん、凄いでしょー。この修行場だけの特別仕様よ」

「なるほどね、凄いね」

「やけに素直じゃない?ドシタノ?あんた」

「ヨユーがないだけだ」

正直ニコの゙あのめちゃくちゃな試練を耐えてたから自信があったのだが、渡された刀を持って全力疾走しながら目標の゙人形斬るのがこんなにしんどいとは思わなかった。

「ビシバシいくぜ。なんたって半年で仕上げるんだ。ここの時間でな。型から体重移動の基礎はもちろん眷属専用の動きまでやるからな。途中で死ぬなよ。ボウズ」

おっさんすげ~嬉しそう。なんで?

「翔、頑張れ!」とニコに励まされる。やるしかね〜。とやる気を出そうとすると、横から一言。

「あっそうだ。魔法も覚えなさいよ」と意地の悪そうな妖精が嬉しそうに跳ねまくっている。

うざい。この妖精。

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