第12話ご飯が食べたい
俺は次の日ニコの部屋に様子を見に行ったけどニコがいない。丘のベンチに見に行ってみたがそこにも居なかった。何処に行ったのか。本でも読んで待ってるか。
次の日もニコは家に戻って来てない。とりあえず腹が減った。考えてみれば、いつも部屋に食物を持って来てもらっていたので何がドコにあるのか、まったく分からない。家の中で食べられそうなモノを探す。見つけた葡萄っぽいのを食べたがそれも無くなる。昼過ぎには腹が減ってうろうろ探して見るけどあるのは何だか粉みたいなのがあるけど。小麦粉っぽくないし。どうにも落ち着かないから水だけでもと水を汲んで飲む。何も無い!腹が減る!ニコの眷属とかの前に腹減って死ぬんだが?とにかく食料!
家の周りをうろうろすると畑についた。なんか芋っぽいのがなってるー。
前に食べたトマトぽい味のを見つけて食べた。めっちゃ美味しい。腹が喜んどる。
それから何日も芋の湯がいた物とトマトで過ごした。ニコは一度も帰って来ない。飽きた。もう無理。これが昔の生活。母さんと始と暮らしてた時、好き嫌いしてると母さんが凄く真面目に俺に言ったのを思い出す。[昔、戦争中は大変だったのって、まぁ、お母さんも産まれてないけど、母さんのお母さんのお母さんは大変だったって]
[なんだよそれ〜って]始と言ったりしたけど嫌いな野菜を食べたのを思い出す。人参嫌い。ニコ本当にドコに行ったんだ。
アニメのリピートも終わり。歌も熱唱したけど。ニコ〜。ドコに行った〜。
家の外に道があるけど、花の妖精が禁忌って言ってたし。俺もニコもヤバイかも知れないと思うとその先に行って探すのもなー。でも、一週間近くまともな料理食ってないし。
[チクョー、悪いのはニコだからなー]
道の先に行く。と案外すぐに通りに出た。店がそれなりにある。
フヨフヨ浮かんでる餅のような生物を人間が恭しく?持っていたり、人間の周りをくるくる動いてる精霊がいたり。店では、ライオンみたいな人?が焼き鳥みたいなのを焼いてる。
いい匂いがしていた。お金持ってない、っていうか、此処のお金とか分からない。くそー、美味そう。どうしようか悩んでいたら、テーブルの席に花の妖精を見つけた、焼き鳥を前にため息をついて居た。小さくて今まで目に入らなかった。
[見つけた!花の妖精!]
[アンタ!まだ居たの?っていうかアンタのせいでしょ!そうに決まってる。]
何か一方的に決め付けられる。
[それより、ニコを知らないか?]
[アンタ、ニコをどうにかしなさいよ]
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