第2話 ステータスオープン (レイナ)

僕達は村長に促されるままステータスを開いた


レイナ・グランハート

Lv.3

攻撃力 15

防御力 15

魔力 5000

賢さ 5000

素早さ 20

魅力 50

運 30

ギフト 大賢者の加護

称号 エンジェル


「何ということだ,,元々レイナには魔法の才能があるとは思っていたがまさかこれほどまでとは...」


「え!何々!私の能力ってそんなにすごいの!?」


「すごいも何も君はあの伝説の賢者エリーゼ様の生まれ変わりかもしれんぞ...」


「正直腰が抜けると思ったわい」


エリーゼとはその昔この村に代々伝わる守護神であり大昔に勇者と一緒に魔王と戦っていたパーティーメンバーの一人である。その生まれ変わりが彼女レイナ・グランハートである。


「おい!皆の衆、聞くが良い!只今レイナの能力が明らかになった。 だが、我々はとんでもない怪物を生み出してしまったかもしれない。」


「何よ!怪物なんて失礼ね。」


「おっと、すまんすまん」


「ゴホン、ともかく彼女はもしかしたらあの偉大なる大賢者エリーゼ様の生まれ変わりかもしれないということだ。そして今我々ができることはこの大賢者様の生まれ変わりのレイナにさらなる賢者としての力をつけさせていずれ復活するであろう魔王との戦いに向けて準備することじゃ!」


「ちょっと待ったーーーーーー」


「ん?」


「え、待って私大賢者の生まれ代わりでしかも魔王と戦かわないといけないの?」


「あぁ、残念ながら魔王が復活してしまったらそうなってしまうのう。まだこんな若者を戦場に送り出すのは私とて全く望んではいない。」


「じゃあどうして!?」


「............」


「今から約20年前、聖王国カナンから通達が来ていたのだがその内容がな。」


通達内容

「君たちの村は大賢者エリーゼ様の守護下にある。そして近く大魔王が復活する!魔王の封印が解けかけているのだ。そして、もし君たちの村から大賢者様の生まれ変わりが出てきたら5年以内に聖王国カナンに送って欲しい。さらなる力を賢者様の生まれ変わりにつけるためだ。そして一切の拒否権をなくすものとする。これは世界の危機であるゆえに承知してもらいたい。ただし、王都での暮らしについては安全を保証する。」


とのこと


「そんな.....」


「済まないがそうするしかないのだよ」


「わかったわ。でも王都への出発は5年...いや2年でもいいわ待ってくれない?やりのしていることがあるから。」


「わかった」


「ゼロ、私....」


「そんなに落ち込むなって、まだ完全に魔王の封印が解けるって決まったわけじゃないんだしさ」


「でも、やっぱり怖いよ...」


「僕も親友で幼馴染である君が王都に行ってしまうのが寂しいよ。けれどこれは変えようがない事実なんだ。もし拒否できるのなら僕は君が行くって言っても止めるだろうね」


「ゼロ...」


「...そうよね!まだ完全に魔王が復活するって決まったわけじゃないもんね!、

たとえ復活してしまっても私、絶対魔王を止めて見せる!」


「その意気だレイナ!」


「うん、励ましてくれてありがとうゼロ。」


「あ、そういえばゼロはどんなステータスだったの?」


「あ、レイナのことに意識が行き過ぎて開くの忘れてたわ」


「そっか無理ないよね」


「じゃあ今から開くね」


「うん...」


「ステータスオープン!!」


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