夢の通い路

朝

　ひらひら桜が舞い踊る

　あれは遠い昔の日

　崩壊の序曲だったが、今となっては良い教訓

　あなたが最初の人でした

　甘い言葉に陽気な空気

　将来を誓う夢の言葉

　私は夢に乗っかって、甘い空想に思考を放棄

　蓋を開ければびっくり仰天

　相手はなんと妻子持ち！

　おいおいまじかよふざけるな

　それでも私と同じ道を

　歩くと囁き思考を放棄

　甘い夢に追いすがり

　破滅の輪舞曲を躍りましょう

　授かり物を共に捨て

　甘い夢の終わりだね

　あなたとお別れさようなら

　あなただけが悪じゃない

　思考放棄は悪人なのさ

　気づかぬふりして夢を見て

　いざとなれば被害者面

　おいおいまじかよふざけるな

　自分で選んだ道でしょう

　相手が独りな訳がない

　だって素敵な人なのだから

　都合の良い言葉だけを手に

　気づけたはずでしょ目を閉じて

　それって本当に愛だったのか

　あなたの優しさに甘えてばかり

　本当は可哀想な自分が好きなのでしょう

　夢見た時間は戻らない

　あなたが見たいと願ったからさ

　いまからだって遅くはないのさ

　世界はこんなに広いのさ

　夢からさめて、目を開けて

　新たな一歩を踏み出そう

　未練とお別れさようなら

　自分を大事に慈しめ

　別れが悲しい、独りが良い

　喜んでもらえる人になろう

　災い振り撒き自暴自棄

　孤独へ向かうも離さぬ手

　離してくれと叫んでも

　独りになれたりしないのさ

　ただただ傷つけ傷ついて

　大事にしていればよかったなんて

　後悔したって遅いけれど

　今あるものを大切に

　今あるものが宝なのさ