三日月
真っ黒なキャンバスに浮かぶ 悲しそうな横顔
少しまた少し 物憂げに移り行く
狭い水槽から見つめた光
冷たく輝くあなたに触れたい
届かぬけれど手を伸ばし
そっと指でなぞってみる
帳のすそが 朱に染まり
黒から青へ 青から薄花へ
あなたを隠す朱色のぬくもり
薄れ消え行く あなたはすでに
明るい笑顔であたたかい
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