幕間 帰り道(穂乃香視点)



 漣さん背負われている――どうやら、寝ちゃってたみたい……。        

 今日はとっても楽しかったから、はしゃぎ過ぎちゃった……。


 ちょっと背伸びをして決めた水着を、漣さんは凄く褒めてくれた。顔を赤くしながら、精一杯言葉を紡いでくれる彼が愛しくて――思わず彼に飛びついちゃった……。

ちょっと、はしたなったかな?


 漣さんの体はいつもひんやりしていて心地がいい。

 なるべく揺らさないように、私に気を使って歩いてくれてる……。

 ポンちゃんに乗らないで、歩いて帰るには少し距離がある――


 『ごめんなさい、もう大丈夫です。自分で歩きます』って言わなきゃいけない。

 でも――彼と触れられるのが嬉しくて眠ったままのふりをする……。彼の傍にいれば、が聞こえることはないから……。


 優しい人。ときどき変な感じになる時もあるけど、わたしをいつも甘やかしてくれる。『わたしを守る』って、言ってくれた。



 彼の匂いがする……。

 私を安心させてくれる香り。

 彼のことが大好き。クランに入る前からずっと……。


 重くないかな? 重いって思われてたらイヤだな……。

 私のこと意識してくれてるかな? わたしのこと――――

 なんて自分勝手なことを考えながら、彼の背中に体を預けた。

 ちょっとでも長く、この時間が続いて欲しかった。



短くて申し訳ない<(_ _)>


「ガウ!!」(☆と応援よろしくお願いします。)




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