第7話 励ましと、文月穂乃香
「加入希望者?」
「おう。加入希望者だ。」
「……。マジ?」
「マジだ」
…………?
!!!!!!!
「ぼくは、ぼくは、どうしたらいいんですか? 藤堂さん…」
非常に情けない顔で、藤堂さんに縋る。
まじで、どうしたらいいかわからん。
どうしたらいい????
誰か指示を、指示をくれぇ……。
「そんな情けない顔をするな……。まったく――困ったやつだなぁ~おまえは」
藤堂さんが、困った風に笑いながら近づいてくる。
俺の双肩に大きな手をのせ、励ますように揺さぶりながら優しく声をかけてくれる。
「大丈夫だ。お前は優秀だよ。誰にも恥じることはない。うちの連中だって口では悪態をつくかもだが、お前を評価している奴は多い。心配ない――」
藤堂さんの言葉が胸に染みる。正直泣きそうだ。
しかし、それでも不安拭えない……。
「ありがとう、藤堂さん。すげぇ嬉しいよ……」
「でもよ……、おれは……陰の性質がづよいがら……他のびどどなにがずるのばむずがじいがら……。ぎっどうまぐぅ……でぇぎなぁい。」
最後は――言葉にならなかった……。
「……っ」
藤堂さんが俺を――優しく、強く、抱きしめてくれる。
「漣。大丈夫だ。お前は――お前が思うよりずっと凄いやつなんだ。だからっ! もっと自信を持てっ。大丈夫だ漣」
とうどうざんっ!
「それに――お前には頼もしい友達がついてるだろ?」
??
頭にモフモフが乗っている――? アオだ……。
「漣、大丈夫?」
とても、心配してくれている。
恥ずかしいところを見られてしまった……。もういい年なんだが。
(ああ、大丈夫。ありがとう。心配になってきてくれたんだな。)*思念
(うん……。)
藤堂さんに、お礼を言い抱擁を解いてもらう。
来てくれたアオを抱きしめながら自分に活を入れる。
「よし!!! すいませんでした藤堂さん!! 情けないところをお見せしました!」
深く頭を下げる。
「おう。いい顔になったな」
「はいっ! 俺――頑張ります!!!」
「よぉしっ!! その意気だっ!! そして! お前の後ろにいる彼女がっ! 加入希望者だ!!!」
にっこり笑いながら、無慈悲な宣告をする。
……。いつからいたんだろう……。知りたくない。
俺――ガチ泣きしちゃったんだが。
心が砕けそうだ………。
この先に救いは、救いはあるんだろうか?
ええい、怖気づくな! おれは凄いやつなんだ!!
俺は、次男なんだ!!! 俺とアオの絆は最強なんだ!!ポンタは知らんっ!
振り返るんだ。臆したら死ぬ!! いっけえぇっ!!
「はじべばじで、ふづぎぼのがでず。ひっぐ。よろじぐおねがいじまず」
*訳・初めまして、
凄くええ娘や。
金髪のとっても綺麗な女性でした。
すっごい泣いてくれてる。きっと、すごく心の綺麗な子なんだっ!
なんか、仲良くできそうだな♪ えへへっ。
*後書き
読んでくださり、ありがとうございます。とっても嬉しいです。
誰だって、泣きたくなる時ありますよね…。
やりたいことたくさんあるんですが、全部無視して頑張ってます。くそぅ。遊びたいよぉ。(モ〇ハン、ソシャゲ各種。)
重ねて、読んでくださりありがとうございます。
お気軽にコメントで遊んでください。
「おぶべんよろじぐおねがいじまずぅ」
(金髪のとっても綺麗な女性)
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