第4話 おっちゃんに報告
ポンタに乗って件の龍脈地点に到着。
漏れ気味だった龍脈に魔力を同調させ、破損個所を把握。
壊れた個所を俺の魔力で補修。龍脈調整完了!!
「OK!!!」
最後にちょい濃くなった魔力を散らして、依頼完了!!!!
「OK!!!!!!」
後は、戻って依頼してくれたおっちゃんに報告する。
依頼完了の書類に判を押してもらう。
それを、連盟に届けて問題なければ終了。
「はぁ、めんどくせ………」
陰鬱な気分になる……。
ふわもこ二人に励まされ、なんとか拠点にしている長野中央都市に帰還する。
一応クラン主なので、自分のクランハウスもっている。
*(所属本人のみ)
それもかな~り立派やつ。だから知り合いによくからかわれる……。惨めだ……。
いいんだ! うちの可愛い子達が快適に過ごしてくれれば……。俺がどれだけ貶されようとも、傷にはならんわ!!!!
とりあえず、クランハウスで待ってくれてるおっちゃんに報告だぁ~~。
「わおん!!」
「ただいま~~」
「たで~ま~、おっちゃん不便はなか────」
「おお、漣っ!!! 大丈夫だったか? 連盟の職員さんから聞いたぞ!! 凶暴なモンスターに襲われたと!! 怪我はないか??」
おっちゃんがかなり食い気味で俺の心配をしてくれる。
おっちゃんいい人だなぁ、すごい心配してくれてるよ……。
オイラ、ちょっと嬉しい♪
「大丈夫ですよ。怪我もしてないっす。ポンタもアオも無事ですよっ。なっ?」
「わっふ!!」
「へいきへいき、も~ま~んたいYay♪」
「ほ~~~、よかったわい…。ふぅ~~~」
おっちゃんが、張り詰めていたものを吐き出すように深く息を吐く。
「……申し訳ありません。魔力通信で一報入れるべきでした。ここまで心配させてしまうとは……。配慮が足りませんでした」
誠意を込め、深く頭を下げる。
おっちゃんが慌てて、『ワシが大げさすぎたんだ頭を上げておくれ、困ってしまうよ』と、逆に困らせてしまったので頭を上げる。
いやぁ、反省だ。自分のことしか考えてなかった……。
むしろ、「何があんまり強い個体はいないだ!!! おっちゃんの嘘つきぃぃぃぃ!!!」ってネタにして遊ぼうと思ってた……。
ごめんよおっちゃん。オイラ、罪悪感で胸が痛いよ……。
アオとポンタのジト目もツライ……。
まぁ、とにかく仕事を終わらせねば!!
「ささっ、とりあえずお座りになってください。依頼完了の手続きをしてしまいましょう」
「おおっ、そうだな。疲れているだろうにすまんな。動転してしまった。報告を受けよう」
「――ということで、アクシデントはありましたが龍脈の調整依頼完遂いたしました。アクシデント――モンスターのワイバーンについては、連盟から別途で報告があると思います。現時点で私から言えることは先ほど説明したとおりです。ご質問はございますか?」
「いや、大丈夫だ。ありがとう。いやぁ~、一か月前にクラン主になったばかりなのに立派なもんだなぁ。感心したよ。漣は、こういうの苦手だと思ってたからなぁ」
しみじみと、おっちゃんが言う。
「いや、すんごい苦手っすよ……。でも副局長がやれっていうから――」
おっちゃんがにんまり笑う。
「はははっ。そうか!!! そりゃあ仕方ないな。あの人に言われちゃ断れんだろうなぁ。強引な人だからなぁ」
「うぃ…」
「はははっ。おっとすまんな! 長話になってしまった!! 書類に判を押させてもらおう」
「────はい。完了です。この度はご依頼ありがとうございました。龍脈、モンスター関連で困ったことがあればいつでもご相談ください――」
「うん。頼りにさせてもらうよ」
業務終了!!!!
「うぃ~終わり。おっちゃん? 今日は泊ってく? 部屋余ってるから全然いいよ?」
「……いや、気持ちだけ受け取ろう。今日は、知り合いに顔を出す予定なんだ」
「了解。いつでも遊びに来てくれ。だいたい暇してるから」
「ウォフ!!ウォフ!!すぴっ」
「またねおじいちゃん~」
うちの子たちと軽く戯れて、おっちゃんは俺たちのクランハウス(家)を後にした。
後は~、連盟に届けて終了かぁ。
めんどくせぇ……。
*後書き
読んでくださりありがとうございます。感無量です。
私は、承認欲求の権化になって大変ですが、元気です。
そして、私には今日悲劇が訪れました。F〇Oで爆死しました!!!!!石ゼロ!!!!ヒャッハァ!!反転しちまうぜぇ!!!(何のことかわからない方、申し訳ありません)
また次も読んでくださるよう、頑張ります。
お、応援…よ、よろしくです。
えへへ。
(作者より)
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