第3話 ワイバーン戦決着
ふぇぇ、なんでワイバーンこんなとこにいるのぉ。おかしいじゃん…。
依頼主のおじさん嘘ついたの?あんまり強い個体いないって、ゆったじゃん…。
嘘だっ!!!!!(くわっ!!)
おじちゃんの嘘つきぃぃぃ!!
(5メートル級かなぁ。やだなぁ。今頃、連盟支部で管巻いてるろくでなし共は、喜びそうだけど…。)
*空想
「「「臨時収入じゃ!!ヒャッハァ!!」」」
なんでワシの方に来るんじゃい!!F〇ck!!!
あ~あ、アホなことを考えているうちに、ワイバーンとの距離がかなりつまっとる…。凶悪そうな顔に戦意を漲らせて、口から火を漏らしとるがな…。
(漣、どうするの?)*思念
作戦考える時間、もうあんまないしなぁ……。こうなりゃ、出たとこ勝負よ!!
(近づいてきたとこ引きずり落として、首を落とす!)
(…。)
あきれ気味の反応が伝わってくるが、気にしてはいけない。
(抑えないで魔力使うから、近付いちゃ駄目よ~。あと、やばそうならサポート頼む。)
(りょうかい。気をつけてね~。)
「応!!」
気合を入れると同時に、腰に佩いた刀を抜く────
「ガゥラァaaaaaaaaaaaaaaa!!!」
咆哮するワイバーンを前に、獰猛な笑みで応える。
ワイバーンは、漣の真正面を地面すれすれで飛行し、速度を緩めずに突っ込んでくる。
堅固な鱗と、強靭な肉体、体重、速度、ワイバーンのフィジカルアドバンテージを活かした必殺の体当たり。生身で受ければミンチ、魔力で防御を固めても、衝撃を殺し切るのは至難の業だろう。
(ただ、地面すれすれで突っ込んでくるのは悪手だな)
普段抑えている魔力を開放する。瞬間、金青色の濃密な魔力が漣から迸る。
漣が持つ陰の性質魔力はSSS+。
現時点での人類最高峰。陰の性質魔力はあらゆる物にマイナスの影響を与え、他者の魔力をかき乱す。
「グゥラァウウウウ!!!???」
ワイバーンは刹那のうちに刈り取れるハズだった獲物の急激な変化に動揺したうえ、飛行に費やしていた魔力がかき乱される。
結果、姿勢制御を誤り、大きく態勢を崩して速度そのままに顔面着陸を強制させられた。南無。
「ga!!!!!!!??」
凄まじい衝撃だったはずだが、ワイバーンにダメージがある様子はない。
余談だが、地面も無事である。すごい。
漣は、非常に優秀な術師が道を整備したのだろうと感心ししつ、一息の内に距離を詰める。
(そういやぁ、うちの支部の副局長が土属性持ちだったなぁ)
凄絶な魔力が込められた──── 蒼く光る刀が振り下ろされた。。
油断した油断した油断した!!!────然して特徴のない小賢しい猿っ!
連れている獣共が、多少珍しいだけの愚か者と高を括った!!
あの狼も、精霊種すら欺いた!!!刹那のうちに、あの陰気な猿を始末できるはずだった!!!!
とにかく直ぐに体制を立て直 さ な
「よぉ、おつかれぃ」
け れ ば 。
ワイバーンの頭をスパーーンと落とし、生命活動の停止を確認。
魔力結晶だけ、ほじくってゲット!!
*魔力結晶=魔力を宿した生物が生命活動を停止した際に、できる結晶。魔力資源。
すぐに取り出さないと結晶が消えてしまう。詳しい理由は不明。空気中に溶ける、地脈に還るなど、諸説ある。
連盟にワイバーンのこと連絡すれば、異常事態で処理する必要があるとのこと。
素材の回収も連盟が請け負うことになったので、結界を張って後はお任せした。
「じゃあ、あとお願いします。」
「承りました。本来の依頼もお気をつけて。」
「ウっす。」
魔力通信を終え、本来の依頼である龍脈の調整に向かおうとすれば────
丁度ポンタも楽しい散歩から帰ってきたようだ。
「わっふ!!」
「せやな~。さっさと済ませよう。」
「早く、おうちにかえりたいねぇ~」
*後書き
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「おねがしま~す」ペコリ
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