セカイが壊れるオトがする -Medium of Darkness-

第二巻 火星薔薇の王冠編

第二巻 あらすじと登場人物 一覧

これまであらすじ

　傭兵のアストリアは死体回収屋を名乗るアークメイジ級の魔術師ライナス・バストラルと酒場で出会い、死体回収の旅を行った。

　だが、とあるダンジョンでライナスは血染めの裏切りを行い姿を消す。

　一命を取り留めたアストリアはライナスを探し放浪する間に帝国の首都で盗賊のアルフレッドに仕事をあっせんされた。

　アルフレッドの紹介で出会った男フランク・マクマナスは地上から消滅した癒しの魔法を復活させるために神具を集めながら東方へ旅をするという。

　癒しの魔法復活の鍵となる少女クレリア・リンリクス。見た目は美少女だが口が悪くアストリアは戸惑うことばかりだが、彼女に接することでアストリアの心は再生されていく。

　試練を乗り越えたアストリアとクレリアの絆は深まっていくのだが、フランクの思惑はまったく別のところにあって……？

　第二巻で彼らは中央大陸の大国エルファリアの神聖剣闘大会に参加することになる。

　公式試合２５６戦２５６勝の天才魔法剣士ラウニィー・フェルナンデス暗殺を依頼されたフランク・マクマナスはアストリアに聖都で開催される剣闘大会への参加を命令した。

　だがフランクの真の目的はラウニィー打倒とはまったく別のところにあった。そこに弱冠17歳でソード・マスタリーを修めたラウニィー以上の天才女剣士ルクシオン=イグゼクスがあらわれ……。　

アストリア・ウォルシュ　

　主人公。傭兵の戦士（マーセナリィ・ファイター）23歳。

　元暗黒傭兵部隊不死鬼（ふしき）四番隊長。

　自分を裏切ったライナスという男を探している。

　まだ20代前半の若者だが、ドミニオン戦争で大陸を震撼させた暗黒傭兵部隊不死鬼（ふしき）メンバーの過去を持つ。彼自身はこのことを人生の汚点ととらえ、クレリアと出会ったことで過去と訣別した。

アルフレッド

　赤毛で長身の美男子盗賊（シーフ）である。アルフレッドは本名ではない。彼の派手ないでたちから一目で盗賊と見抜ける人間は少ない。細かいことにはこだわらない性格。盗賊なのだがパーティで一番の人格者である。

クレリア・リンリクス

　ヒロイン。魔法の使えない神官見習い（プリエステス・アプレンティス）。14歳。癒しの女神復活には彼女の祈りと舞が必要。

　水中毒気味で、通常の人間より水を何倍も飲む。

　黒髪のセミロングで、毛先はふわふわしている。見た目は美少女だが口が悪いのがたまに傷である。アストリアに恋心を抱いている。

フランク・マクマナス

　パーティのリーダー。エル・ファレル魔導学院出身の最上級魔術師ウィザード。32歳。

　辛辣な性格でことあるごとにアストリアと対立する。

　アストリアが探している男ライナスとなにか関係があるらしいのだが。

二巻からの登場人物

ルクシオン＝イグゼクス（通称シオン）

　東方出身のソードマスター。生まれは東方ではない。自らのことを『このセカイの異邦人』と呼んでいる。色褪せた長い金髪と小麦色の肌。

　シオンはソードマスターの里から持ち出されたカタナ＝天魔刀を探している。

ラウニィー・フェルナンデス

　千年にひとりの天才美少女魔法剣士。温和な性格とプライドの高さが同居する二面性人格者（ダブルフェイスパーソナリティ）。神聖エルファリア四天王のひとり。

ビルギッド

　神聖エルファリア王国の王。野心家だが人格者でもある。

フィン王子

　ラウニィーに惚れているビルギッドの王子。

シャフト卿

　全身黒ずくめの鎧騎士。神聖エルファリア四天王のひとり。

　闇より深き仮面（マスク・オブ・ダークネス）をつけた謎の男。