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「リエナさん、真珠保管室の見学はどうなりました?」
「
「どういうことですか?」
「アナタたちは月に離脱」
「リエナさん……俺がスターノエルで出ます!」
サブローの声に、リエナさんが足を止めた。
「一人でやらせないよ、サブローさん」
シュウジがサブローの腕を掴む。
「ライさん……
「待ってください!」
「ディストレスの出現状況に酷似。或いはIOP消失の再来。
「ちょっ!」
「エリアBを放棄するつもりですね?」
「場合によってはね」
「諦めるつもりはないけどなぁ!!!」
「ライさん!!!」
サファイア色の
「君たちは真っ直ぐ母艦に走れ!」
「テストも無しで、無茶です!」
「無茶だと思うか?サブロー」
「……いや」
「だったら走れ!」
「……死なないでくださいよ。行こう、みんな!」
アタシはイヤリングを付け直した。
……声が、聴こえる。
「小松、お前も最終チェックをしたら離脱だ」
「でも……」
「いいんだ、俺は罪人なんだから」
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