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「何があったんですか」


 サブローの声色が急に変わった。


 昨夜のミーティングを経て、ハイドロレイダーチームのジュン、シュウジ、アタシとコランダムの幸子さちこ、サポートとしてそうちゃん(そうちゃんはハイドロレイダーにもコランダムにも乗れるから、運動性テストのサポートとして選ばれたようです)の5人は、サブローに連れられてエリアBにやって来たのだけど……。


「大丈夫だ、サブロー君。予定通り、レイダー搭乗者パイロットの5人を母艦に案内してほしい」


「ちょっライさん!」


「サブローさん、今のが、新しく母艦の艦長になった関野せきの雷三らいぞう艦長ですか?」


「そうなんだけど……」


 なんだか、基地内がバタバタしているように思う。


「穏やかな人なんだけど……」


「どうしました?三島みしま局長」


「や、やめて下さいよリエナさん……そんな呼び方」


「仲がいい子たちの引率とはいえ、勤務中でしょう?レイダー製作管理企画局局長殿」


 そうだった、普段、忘れてしまうけど、サブローの所属はどんどん拡大していっていて、今は局長なんだった……


「局長」


「やめてよシュウジ君まで……な、なにかあったんですか?」


「後で話すわ。それより、皆んな、念のため私服から搭乗ジャケットに変換してくれる?」


 何かが起こっているのだ……

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