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「それで、リディア・ノーマン君、乗ってみて、どうだったかい?」
次は俺が訊かれるのか、と思いながらリディアの意見を聞く。
「
げっ、俺はトレーニング通りじゃ無かった。
……というか、必死過ぎて記憶が曖昧だ。
リディアのやつ、そんな冷静だったのかよ……。
「リイヤ・キュロス君はどうだったかい?」
「えっと、怖かったす」
正直な気持ちだった。……ほっしーが凄い勢いで頷いてる。
「でも……なんていうか、やれば出来るじゃんっていうか、もちろん!リディアがいなかったら無理だったんですけど。それでも、俺が子どもだからとか、やり始めたばっかとか、そうなんですけど、やらなきゃ分からなかった達成感っていうか」
メルトが背中を押してくれたことを思い出したり、いい気分だ。
「ポジティブだな」
ジュンがぼそっと言った。
「俺は怖いままだ」
「……大変な状況に慣れて欲しくはないからね。ネガティブな気持ちも、共有して欲しい」
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