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5分でシャワーを浴びて、ドライヤーで髪を乾かしたらもう待ち合わせの時間になる。
急いでリュックを掴んで、ジャージ姿のアタシはワープスポットへ走った。
近づいてみると、ゲートに沿って、美しい竜……いや、これは銀色の蛇だ。
銀の岩の要塞の入口を示すように、美しい
「あー……また汗出てきた……」
なんか開けた広場にベンチがあったので、アタシはリュックをドサ、と置いて座る。
「本当綺麗……」
入口横の銀時計は、もうすぐ9時40分になるところだった。
「あれは、神様になれなかった白蛇様の化石だよ」
「リディア!」
「おはようほっしーちゃん」
相変わらず可愛い!
ベンチの横に、ちょこんと座る姿に、アタシは笑顔になった。
「お、おはよ!そっか、リディアも2組だもんね」
「うん。あそこの窓のところで、ほっしーちゃんの姿が見えたから降りてきた」
銀色の珊瑚が連なったような岩の要塞は、ところどころ穴が空いていて、それが窓になっているようだ。
「なんか、素敵だね、2組の施設」
「うん。あ、
ジュン……着替えた
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