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「なんか……あの先生、コワイよね……」


 メインモニターに映るロボちゃんの様子に少し安心する。


 ロボちゃんも少し安心しているみたいで、アタシたちは気を紛らわせるように談笑していた。


 ロボちゃんのイリディセントレイダーは、太平洋にぽっかりと開いた巨大なブルーホールにもうすっかり飲み込まれてしまっていたけど、ロボちゃんは談笑できるくらいには元気だったし、昨日の疲れも大丈夫なようだった……わけじゃないかもしれないけれど。


 午後の課外授業はIOP跡地及びHyLAハイラ母艦・ブライトオブノアの見学……だった。


 BoNブライトオブノアHyLAハイラの機密の粋が集められた最重要世界艦のためワープで行くことが出来ず、スタッフは世界に隠匿されたHyLAハイラほこらから連絡艇ヘリポートまでワープした後、特別な航路を通って着艦するか、レイダーの飛行(というかジャンプというか……)で着艦しなければ辿り着けない。


 ロボちゃんは着艦し損ねて海に落ちた……というか、何かの引力にって、IOP跡地のブルーホールに引っ張られたのだ。


「こんなこと、今まであり得なかったんだけどね……」


 HyLAハイラの職員もやっていたそうちゃんと玲鷗れおん、1組の志村しむらさんは、母艦艦橋にも自席があるらしかった。



 

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