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「ロンドンの売店で買って来たんだよー☆ホラ、選びな選びな」
「旨そうだな。ひとついただこう」
「ちょ!ジュン氏!ミカが先でしょー!!」
「いいよ、アタシは緑のやつにしてみる」
ジュンが摘んだ鮮やかな赤いリングのドーナツも美味しそうだったけど、アタシは若草色のドーナツを選んだ。
「えっと、ピスタチオだね☆」
カラフルなドーナツを見ているとちょっと元気になって、味も初めての感じで美味しかった。
「ミカ、これあげる」
「カスタマイズしてもいいんだって。制服。なんかさ、
灰色は、アタシが本当に好きな色。
新宿の空みたいでもあって、
灰色が好きなんてちょっと変かなと思って、銀色が好きと言ってるけど(銀色も好きだけど)正確に言うと、落ちついた銀色みたいな灰色……このスカーフの色が一番好き。
黒いスカーフを外して、グレーのスカーフを付けると、
「可愛いじゃん、ミカ☆」
「……ありがと」
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