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メタルシルバーの躯体が、青い世界で、更に輝いていく。
「……
「アタシの力を光に変えて」
アタシには、力なんてない。
「降り注げ」
それでも。
「ディストレス……」
悲しみを、アタシの大切なものを傷つけるやつらを……
「バーキング……」
「アロー……」
「痛い……?」
気づくと
卵焼きの匂い。
今日のおやつは卵焼きなのかもしれない。
……まだ、体が痛かった。
それでも、終わりにしたいと言い出せないこの気持ちの理由がわからないのが苦しい。
「ミカ。6年間頑張ったね」
アタシは
「このじっ時間にっ!終わるっなら……」
アタシも乗れた。
そうだね……そうだね……と母はアタシを抱きしめた。
アタシは……どうしたいんだろう。……何が辛いのかわからないのが苦しい。
コーヒーの香りが苦くて、画面の向こうの青い世界はただ、煌めいていた。
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