風光る……――木霊するC-U

181

 あおい時空の切れ目から、薄明光線はくめいこうせんが放たれる――!!!


「あ……ぐっ!!!!!」


 持っていられないくらいに水素針すいそしんが震える!!!


「ミカ!!!」

「ほっしぃ!!!」


 体中が痛い!!!


 けど幸子さちことショーコの腕がアタシの力を支える!



 涙が溢れてくる……でも!……でも!!!


あねぇ!!!!!!!!見て!!前!!!!」


 光の中に……ヤマタノオロチディストレスが消えていく……。


「ほっしー!!!」

「みっちゃん!!!もう……少し……だっ……!!!!!!」



「「「「バーキング」」」」


「「「「アロー!!!!!!!!!!!!!」」」


 体が……もたない…………!!!……なんて――……


「言うわけ……」


 この痛みは……


「無いッ!!!!!!!!!!」


 生きてる証拠!



「サブローさん……!!!閉じてください早く!!!!」


「な、なに……!?!?」


 体の力が一気に抜けて、いつのまにかヤマタノオロチディストレスは消えていた……なのに。


「シュウジ!みっちゃんを……!!!」


 そうちゃんの声が消えた……。


あね!!!」



 ……世界が回転する――


 ――スパーク!!!


あね!走って!!!」


「何!?痛ッ」


 静電気の中を走るような痛み……。



「振り返らず!飛んで!!!」


「ミカァ!!!!!」


 泣きそうな幸子さちこの声が……聴こえた。






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