閉ざされた世界……——サクラ、花冷え、花曇り
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「
冷たい風が吹く。
神秘的な自然に囲まれた石が敷かれた坂道をずっと歩くと、頂上へ続く階段が現れる……
あの遠足の日の青空に、亜空間の
「どうする!?」
「たぶん、ショーコはこの上に居る」
「……カ君!思い出すんだ!遠足の時に登った道を!」
「サブロー!どういうこと!?」
「その空間は、君たちの記憶から成り立ってる!記憶の欠如により階段が瓦解してしまっているようだ。道を、強く思い出すんだ!」
「ゴメンミカ!私……パーソナルヘリで頂上に行っちゃったから……思い出せる!?」
「や、やってみる!」
でもムリ……。遠足は楽しかったけど、階段登りはあの頃のアタシにはすっごく辛くて、へとへとでいっぱいいっぱいで……記憶なんてない!辛かったことなんて忘れちゃうよね!?
「
勢いが衰えたアタシたちに、
「作戦の練り直しだ」
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