155

「ジュン、何、そのバンダナ……と、髪……」


「何を言ってるんだ、ほっしー。現代の自由メイクは女も男もないのか常。我がエアウィッグをトランスプランティションした所で、問題は無かろう」


「いや、それで学校行ってるの……?ジャケットも一人だけ黒いロングコートだし……」


「いいじゃない、あね。ジュン君の銀髪、似合ってるよ!それより、これ」


「なんだ?」


 前方のコックピットからシュウジが趣味の良いスナイパーゴーグルを投げて寄越よこした。


「ほほぅ、中々良いではないか」


 可視光線透過率100、ワイドフレーム球面レンズの最新式。


 色は自由調整可。レインボーモードにする。


純之助じゅんのすけ


 通信が入る。


 ほっしーとシュウジの様子を見るに、我のみが受信しているらしい。


純之助じゅんのすけ、ほっしーは射撃が下手だ。だが勘がいい。ほっしーの様子を注視し、目標射程捕捉後、シュウジと心を合わせろ」


「ジュン!あそこだ!!」


 ほっしーが叫ぶ。


「「「薄明はくめいの光が、彗星すいせいとなる」」」


純之助じゅんのすけ、狙うんだ」


「「俺の力を光に変えて」」

「私の力を光に変えて」


「「「貫け」」」


「苦しくても」


「「「ディストレス!!!」」」


「独りでも」


「「「ハイドロバレット」」」


「きっといつか……」


「「「メテオ!!!」」」





 


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る