新しい世界……——新春の軌跡
109
「……ねむい」
バターン!とアタシは畳に倒れ込んだ。
ニャッニャッと
「かわい」
ごろんと仰向けになると、
昨日も今日も、アタシは学校に行った。
始業式にも出たかったし、最近はほとんどのコが休まず学校に来てる。
レイダーのおかげっていうのもあるのかも。って思うと、少しは役に立ってるのかも。って思って、陰ながら、クラスメイトの笑顔や馬鹿話にほっとする。
とはいえ、
パチッ、とTVのリモコンを点けると、さっきまでトレーニングルームで一緒にミーティングに出てたはずの
「あー……ええ曲や」
アイドル、
「アタシには、限界やで……」
世の中には、アタシより忙しい人はごまんといる。
だけど、
無理なもんは無理!
でも、なんとか畳に辿り着けたアタシは偉いと思う。
だって新年だし、学校にも行きたい気持ちだった。みんな何してるか、気になるし。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます