49

 気持ちの良い朝。

 和室に差し込む朝日。


 響き渡る可愛らしい声……


「はぁ〜あ☆このブレス、何でおねえとおそろなのー?」

「わがまま!本当困る!」

「また始まった……本当嫌!」


 アンタたち……仲直りしたんじゃないの?


「黄色が好きって聞いたけど……」


 アタシは雪子せつこさん、由子ゆうこさん、幸子さちこに黄色のお茶碗を置いていく。


「えーっコレもおそろなのぉー?てかミカ、あっちのオジサン、何?」


 いつものちゃぶ台には、姉妹、アタシ、母が座って一杯になっていたから、部屋にはちゃぶ台がもう一つ置かれていた。


「僕はみっちゃんとシュウジの母親の弟、二人にとっては叔父にあたるかな」


 少したくましくなって、付けひげなんか付けてるけど……いや、そうちゃんだよね!?

 その赤いゴーグル何!?


玲鷗れおん君!ポテトサラダ食べる?」


「サンキュー、シュウジ!」


 黄緑のライズブレスを付けた金髪の不良。

 いや、誰!?

 サブロー以上に米を食べないでもらっていいですか!?


「では諸君、紹介しよう。星ヶ咲宗二ほしがさきそうじ君(いやそうちゃんだよね!?)、霧谷玲鷗きりたにれおん君だ」


 いや狭っ!ここで会議始めるつもりかい!


宗二そうじ君にはブレイズレイダー、玲鷗れおん君にはナノゲイルレイダーに乗ってもらう」


 母の膝で、かえでがナァ~と気持ちよく鳴いた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る