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雪子せっちゃん、由子ユウちゃん、幸子さっちゃん、実華みっちゃん、宗二そうじ!シュウジ!行くぜ!!!」


 玲鷗れおんが叫ぶ。


「喰らいやがれ!ナノゲイルドロップ!!!!!!」


「ヘブンズメイクエモーション☆♡♤!!!!!!!」


「スカーレットブレイズ!!」


 切り裂くような風、幻想ゆめのような、惹きつけられるプリズム!

 強くはげしい、緋色の炎。


 エリアカリフォルニア、LAの海岸に激しい戦禍が巻き起こっていた。


 ディストレス敵の三体はたった今消えた。


 住人の避難は完了してる。

 奴らの鋭い牙になぎ倒された街も、後で再生する。


 敵は後一体。


 レイダー越しとはいえ、アタシの手のひらを貫いた巨大猪イノシシがそこにる。


「ねー玲鷗れおん!私、さっちゃんだぁ!☆普通に幸子さちこちゃんがいい!」


 は?


玲鷗れおん君!あねも、ほっしぃが落ちつくみたいだよ」


 いやちょっと今戦闘中!


「オーケー、幸子さちこちゃんとほっしぃな!ほっしぃラストいけるか?」


「あ、当たり前!!シュウジ!」


「OK!」


 アタシは水素針すいそしんを握りしめた!


「「薄明はくめいの光が白炎びゃくえんとなる」」


「俺の」

「私の」


「「力を光に変えて」」


「「降り注げ!」」


「「ディストレス!!」」


「「バーキング!!!!」」


「「アローー------!!!!!!!」」


 輝く海岸に似つかわしくない巨大猪イノシシは、薄明光線はくめいこうせんに溶けていった。

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