薄明のハイドロレイダー

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「へー、そう。それじゃ、あなたシュウジ君が好きなのね？」

「へっ！？いやまあ、考えたコトないですけど……まぁ好きですね。家族ですし」

「帰るわ、もやしちゃん！」

　な、なに？？？

　かくして、アタシは、三姉妹に嫌われてしまった。

　でもトレーニングは、思いのほか順調だった。

　アタシたちの活動には全て取材が入って、カメラが回っている間、三姉妹はアタシに優しかった。（シュウジとアタシの映像はHyLA（ハイラ）の人に差し替えてもらっていた）

「雪子（せつこ）君、由子（ゆうこ）君、幸子（さちこ）君のレイダーは補給を兼ねた飛行タイプのレイダーだ」

　青いトレーニングルームでサブローがメディカルチェックをしながら、言った。

「おや……？雪子（せつこ）君、寝不足だね？」

「大丈夫です」

　雪子（せつこ）さんは映画を撮りながら訓練を受けていた。由子（ゆうこ）さんも、幸子（さちこ）も、それぞれ活動を続けていた。

　鏡を貼ったような銀色の小型ジェット機型のレイダー。中は、アタシたちのレイダーみたいに、カプセルが三つあるそうだ。

　戦闘中でもシリコンを射出し、レイダーの補修ができる機能がついている。

　敵が、どんどん強くなってきている気がするから、ありがたい。

　三姉妹のドキュメント映像に対する莫大な寄付も集まり、HyLA（ハイラ）の技術も更にどんどん上がっている。