So4

 フ、フフフ…


 ハハハ、フッハッハッハッハ!


 アーハッハッハッハ…


 おっと…失礼。



 ハローハロー。


 紳士淑女の諸君Ladies and Gentlemen、ご無沙汰だね。


 アウターだ。


 今日は機嫌が良い。


 何せ、想定を遥かに超えるローファス君の成長を確認出来たのだからね。


 元よりその魔力量と素質には注目していたが、まさか自力でここまでになるとは。


 特に魔人化した彼は、世界に許された限界点を容易く超越していた。


 まだ荒削りだが、魔人化した彼は既に神の域にいる。


 神域にまで押し上げたレイモンド君を相手に、使用したのは上級魔法止まり。


 まだ底も見えていない。


 素晴らしい。


 実に素晴らしい誤算だ。


 しかし、魔素の薄れたこの時代に、まさか自力で神域に至る者が現れるとはね。


 だが、もう彼には私の因子・・・・が入っている。


 偶然とはいえ、早い段階で仕込めたのは僥倖だった。


 これで最早、私の勝利は絶対的で揺るがぬものとなった。


 世界の意思に取り憑かれた高々六人の亡霊共が何をしようが、止められはしない。


 この世界は私のものだ。



 おっと、過度な勝利宣言はフラグになってしまうかな?


 今回はこの辺にしておこう。


 うん? アベルや異世界の転生者? 魔法アイテム?


 ハッハッハ。


 下らないね。


 あんな蟻ども、心底どうでも良いよ。


 使徒が誰かも、大半が割れた。


 もう六神彼等に勝ち目は無い。



 では諸君、繰り返しの果てまでご機嫌よう。


 世界の終焉はじまりまで、あと僅か。

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