第92話:楽しいことしか書かないつもりが。

この幸せのハグとキスは、基本楽しいことを書きたいって

思ってるんだけど自分が 病気なると、どうしても気持ちが

涼む。

なんの不満もない嫁さんとの幸せな生活。


だけど、今は全面的に嫁さんに負担がかかってる。


僕はなにもできないで、小説ばかり書いてる。

書いてないと、つい病気のことが頭をよぎるから。

いいふうになら良いけど、悪いふうに考えたらよくないからね。


小説もなるべく暗くならないよう、明るい話を率先して投稿する。


嫁さんは、それでいいんだから、書きたいもの書いて?って言ってくれる。

自分の好きなことしなさいって。


だからこのエッセイでは泣き言は書かないって思ってたんだけど・・・


嫁さんは余計なこと考えないで、病気を治すことだけに専念して、

気持ち大切だよって言ってくれる。


たしかに病は気から・・・

気持ちをしっかり持っていないと、治るって信じてないとダメだって分かってる。

だけど僕もこうなると以外とメンタル強くないんだって思う。


明るくて楽しい我が家なはずなのに家に病人がいるってだけで、いろんな

幸せが奪われてしまう。

そういうのはダメだって思う。

なるべく明るく。


嫁さんの前では「がんばるからね」って笑顔で答えるけど、ゴールの見えない

マラソンを走ってるようでキツい。


ごめんねって嫁さんに心の中で言う。

クチに出したら、謝らないの、って怒るから。


つづく。

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