宇宙人と出会って(第六章)

 その頃、レイトは一人で夜の町を歩き回っていた。近くのコンビニでサンドイッチを買って一人で食べていると一人の女子が肩をたたいてきた。

「なんだよ?」と言ってレイトは振り向くとそこにはレイトの幼馴染である女子高生のミカが立っていた。

「ミカ、なんでお前がここにいるんだよ?」

「ただ、散歩していただけだから…。」

ミカはそう答えた。レイトはうなずくとどこかへ歩き去ろうとした。

「ちょっと待ってよ。さっきのことまだ落ち込んでいるの?」

「だったらなんだよ!」

レイトはすごく落ち込んでいるということをミカは知っている。

「レイト君は真面目だし、すごく頑張っていることは知っているよ。だからこれ以上気を落とさないで!」

「やらかしまくっているけどな…」

レイトがそう言ったその時だった。

「あっちの方に宇宙人がいるんだってよ!」

「まじかよ!」

レイトはそう言った二人の男性に声をかけた。

「宇宙人ってどこにいるんだよ?」

「えっ?あっちの方だけど…」

男性は右の方を指さした。レイトはその男性にお礼を言うとその方向に走り出していった。ミカもレイトの後を追う。

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