第2話 彼女に惹かれ・・・

 7月、健たちが入社してから4カ月が経った。


 俺は日が経つにつれてどんどん彼女の魅力に惹かれていった。

 俺は音楽を聴くことが

夏フェスが大好きで、毎年のように参戦して皆で盛り上がっていた。

 来月末、その夏フェスに沙理を誘ってみることにした。いきなり2人きりは彼女も嫌だろうから、俺の友達と一緒に。そして盛り上がってる流れで「好き」という思いを伝えよう…。


 翌日、健は仕事が始まる前に、出社してきた沙理に声をかけた。


「平川さん、」

「はい、どうしました?中林さん」


「来月末って予定開いてたりします?」

「空いてますよ」


「俺と友達でロカヒロックフェスっていう夏フェスに参戦するんですけど、平川さんも良かったら一緒に行きませんか?」

「・・・」


 この時、健と沙理の間には沈黙の時間が生まれた。一緒に行きませんかと言われ、なにかを考えこんでいる彼女を待つこと数秒、答えが返ってきた。


「お友達さんも一緒ならいいですよ!行きましょう!」

「ありがとうございます!」


 お友達さんも一緒ならとついているということは、やはり2人きりで行くのは嫌なのだろう。

 こうして健は、沙理を夏フェスに誘うことに成功した。

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